古くて新しい薬“薬用植物(生薬)”を総合的に解析し、新たな利用法を開発する
〒262-0018 千葉県千葉市花見川区畑町1,479
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研究テーマ
人類にとっての薬は有史以前から主として植物が用いられ、長い間の試行錯誤(人体実験)により淘汰され、残ったのが現在の生薬と考えることができる。近年、抗生物質や生物製剤の割合が増えてきてはいるが、植物由来の医薬品の重要性が減るものではなく、新たな医薬品としてタキソールやビンブラスチンなどが発見されている。このように、薬用資源としての植物の研究はすでに完結したものではなく、未だ発展途上である。
薬学部附属薬用植物園は検見川総合運動場に隣接しており、昭和48年に正式に設置された。当時移植した苗木たちも大きく成長し、園内を囲むように鬱蒼と茂っている。
本郷の研究室では植物組織培養技術を利用した有用二次代謝産物の生産に関する研究(培養細胞の誘導から物質生産まで)を行っている。現在、タキソールで脚光を浴びているイチイ属植物をはじめとして、裸子植物全般を研究対象としている。
担当教官
助教授 折原 裕
Email oriharay@mol.f.u-tokyo.ac.jp
薬用植物園写真紹介
研究棟 |
温室 |
ガジュツ(ショウガ科) Curcuma zedoaria Rosc. |
トチバニンジン(ウコギ科) Panax japonicus C. A. Meyer |
ボタン(ボタン科) Paeonia suffruticosa Andr. |
ホオノキ(モクレン科) Magnolia obovata Thunb. |
キキョウ(キキョウ科) Platycodon grandiflorum A. DC. |
キカラスウリ(ウリ科) Trichosanthes kirilowii Maxim. var. japonica Kitam. |
フトモモ(フトモモ科) Syzygium jambos Alest. |
オウレン(キンポウゲ科) Coptis japonica Makino |